某附属高校の思い出(1)

今日は5日!少し引っ越して荷解きも落ち着きました。
今回は某附属高校での体験を語りたいと思います。

その附属高校で公民科の非常勤講師の募集をしていたことを知ったのは、大学院事務室の掲示がきっかけでした。
色々事情通に話を聞くと・・・

附属高校で非常勤講師をする大学院生は授業料タダ!(ありがたい!)

しかもお給料が出る(とてもありがたい!)。そしてお給料は大学非常勤と同額!(身分が大学非常勤講師だから)

銀行を辞め、実家から半ば逃げ出していて、しかも時々ご馳走してくれた彼女(実家がお金持ち)にフラれたばかりの自分にはとーっても有難い条件でした。

恐る恐る履歴書を書いて応募したら、面接に来るように電話がありました。

面接では経済学研究科で現在何を研究しているかを聞かれたくらいであとは雑談・・・

別日に院長先生(学部長相当:ドイツ語担当)との面談をしました。

院長:「教えるのは好きですか?」

私:「はい!」(元気よく即答)

院長:「それはいいですね!」

私:「はい!」(元気よく即答)
  

院長:「うちの学校は余程のことがない限り全員大学に進学できます。つまり、大学0年生なんです。」

私:「なるほど!」(元気よく即答)

院長:「ですから、全員にわかりやすく教える必要はありません!(キッパリ)」

私:「はい!・・・ええっ!!」

院長:「本校の使命は社会を変えるような天才を大学に送り出すことなのです。」

私:「は、はい・・・」

院長:「輝く才能を持つ少数の優秀な学生が誕生するなら、あとは捨て石になっても構いません!義務教育じゃないんで!」

私:「え?」

院長:「優秀な生徒の好奇心をさらに刺激するような授業を伸び伸びやってください!」

私:「はい!」(こころの声:マジか!塾や予備校とは真逆だ・・・)

院長:「一点だけ忘れないでほしいことは、楽しそうに授業してください。やる気のない子は授業の妨げにならない限り放置で構いません。」

5日後・・・

採用

という通知をいただきました。こうして公民科講師としてデビューすることが決まったのです。
そして、3年にわたる戦いが始まりました・・・

つづく


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