短大コースの思い出(3)

(2)から続きます

夏期講習からH校の短大受験コースの英語は23歳の私に委ねられた(キリっ)。
夏期講習初日・・・

割り当てられた教室は校舎最大教室!
恐る恐る教室に入ってみると・・・

ギャル65人!(その他15人)

5日連続の夏期講習は、日に日にギャルのカッコが派手になっていく感じでした・・・

短大コースがある頃は、英語・国語・数学(IA)の講師に加えて、家庭科(!)の講師もいたんです。
看護系はこれに加えて生物も開講されていました。


茶髪のギャルに勉強させるのは一苦労でしたが、みんな将来とか結構真剣に考えていた気がします。
この辺が同年齢のギャル男とは違うところです・・・
外見と裏腹に、ギャルは真面目なことがわかりました。

短大入試に異変を感じたのは、このコースを担当していたからでしょう。
短大入試は4年制大学より早く始まります。
当時は推薦組が半分、一般入試組が半分という感じでした。

推薦組のある生徒が10月に講師室にやってきました。

ギャル(ギャ):「せんせ〜!私受験やめるわ!美容師になるから専門行くわ〜」

私:「そっかぁ〜。でも、推薦出願してなかった?? 予備校は辞めるんだよね???」

ギャ:「12月まで続けるよ〜。先生の授業好きだからさ〜。冬期からは出ないけど。推薦試験は受けないと思う。」

12月初旬にそのギャルは講師室にいる私のところへやってきました・・・

ギャ:「せんせ〜!!!短大合格したよ〜!!!!」

私:「????? な、なんで〜????」

ギャ:「願書は出したけど、入試は休んだ。でも、合格通知が来たんだ!すごくない?」

私:「・・・」(絶句)

当時は、青山学院短期大学(青短)とか上智短大の人気はまだ健在でした。しかし、このような事態を体験した私は看護・福祉系を除く短大の将来は長くないと思ったものです。この年を境に文学系女子短大は廃止が進みました・・・

予備校講師本格デビューの頃の懐かしい思い出でした・・・

今日読んだ本は(通算:4冊目)、

『新哲学入門』(板倉聖宜/仮説社)
 https://amzn.to/40jnRjv

科学史研究者で科学教育の大家である筆者による哲学入門。
古い本だが、板倉先生の書物は気付きが多い。

教育に関わる人はぜひ読んでおく必要があるでしょう。

おすすめ度:★★★★★




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